基金の経過報告(2024年10月末まで) 2024/11/18
支援者の皆様へ
11月も下旬が近づき、ようやく秋の深まりとともに紅葉の時期を迎えました。年々、地球温暖化の影響が感じられます。大変、遅くなってしまいましたが、10末までの基金の報告です。皆様からの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。
ご存知のように、先月10月11日(金)、日本被団協へのノーベル平和賞の授与が公表されました。改めて被爆者の皆様に、心からの喜びと共に、原爆の非人道性と核兵器廃絶を訴えて来られたこれまでの活動に、深く感謝申し上げます。ノーベル平和賞の授与式に、本基金の運営委員である朝長万佐男さんも出席されることになっています。そのために、12月7日(土)に予定されていた本基金主催のイベントを1月25日(土)に変更し、朝長万佐男さんからのノーベル平和賞の報告等を行っていただくことを検討しています。このことについては、改めてお知らせいたします。また、本基金の今後のあり方についてのご意見がありましたら、どんなことでもお聞かせいただければ幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2024年10月末まで(11月1日現在)
個人 | 322名 | 8,255,360円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 37,000円 |
法人 | 44団体 | 4321,000円 | |
非会員 | 623名 | 9,564,419円 | |
匿名 | 21名 | 405,400円 | |
合計(累計総額) | 1,016名 | 22,583,179円 |
支援総数 | 第1~第46号 |
支援総額 | 14,313,958円 |
2024年11月18日
基金の経過報告(2024年9月末まで) 2024/10/10
支援者の皆様へ
10月に入って、ようやく気温も下がり、過ごしやすくなってきましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
昨年10月7日に、イスラエル軍のパレスチナ・ガザ地区への侵攻が開始されてから、1年が経過しました。一般市民、とくに子どもたちが多数犠牲となり、避難民の方々への支援活動も十分に進まず、国際的に大きな人道問題になっています。一日も早い停戦・和平を祈ります。
9月末までの基金の報告です。皆様からの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。なお、会員と非会員の人数には、本人のご希望により変更があり、累計であっても、純粋な増加にならないことをご了解いただければ幸いです。どうか、宜しくお願い致します。
核なき世界基金 経過報告
2024年9月末まで(10月1日現在)
個人 | 319名 | 8,101,360円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 37,000円 |
法人 | 45団体 | 3,856,000円 | |
非会員 | 622名 | 9,634,919円 | |
匿名 | 21名 | 405,400円 | |
合計(累計総額) | 1,013名 | 22,034,679円 |
支援総数 | 第1~第42号 |
支援総額 | 13,413,958円 |
2024年10月10日
基金の経過報告(2024年8月末まで) 2024/09/04
支援者の皆様へ
9月に入りましたが、なお残暑が厳しい日々が続いております。お元気でお過ごしでしょうか。
今年8月も、とくに被爆地の広島と長崎において、被爆79年関連の平和行事が行われました。8月5日の広島での講演会の中で、本基金の運営委員を務める中村倫明大司教の長崎大司教区と白浜満司教の広島司教区が、米国の(管轄区域内に広島と長崎に投下された原子爆弾を開発製造したロスアラモス研究所がある)サンタフェ大司教区と(管轄区域内には、米国内でも最も多くの核兵器が配備されている)シアトル大司教区が、「核兵器のない世界のためのパートナシップ」を推進拡大する呼びかけを開始しました。このパートナシップは、本基金と同じ目的を掲げており、本基金をパートナシップでも行う募金の送付先として紹介しています。詳しくは、パートナシップのhttps://pwnw.orgをご覧ください。
核なき世界基金 経過報告
2024年8月末まで(9月2日現在)
個人 | 319名 | 7,540,860円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 46団体 | 3,627,000円 | |
非会員 | 618名 | 9,009,466円 | |
匿名 | 21名 | 405,400円 | |
合計(累計総額) | 1,010名 | 20,625,726円 |
支援総数 | 第1~第41号 |
支援総額 | 12,913,958円 |
2024年9月2日
基金の経過報告(2024年6月末まで) 2024/07/04
支援者の皆様へ
まもなく7月7日で「核なき世界基金」の創設からちょうど4年になります。以下の経過報告(6月末まで)にありますように、皆様のお陰で、この4年間、累計1000名を超える方々から、約2000万円のご寄付をいただき、基金が掲げる3つの目的のために、40件で約1200万円の支援活動を行うことができました。心より厚く御礼申し上げます。
ご存知のように、この基金は、来年の被爆80年までの5年間のチャレンジとして始められましたが、日本政府はまだ「核兵器禁止条約」に署名さえしていない状況で、この基金の継続を望む声が寄せられています。基金の今後のあり方について、支援者の皆様からのご意見をお待ちしています。
今後とも、どうかよろしくお願いします。
核なき世界基金 経過報告
2024年6月末まで(7月2日現在)
個人 | 319名 | 7,385,860円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 45団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 614名 | 8,819,466円 | |
匿名 | 21名 | 404,400円 | |
合計(累計総額) | 1,005名 | 20,074,326円 |
支援総数 | 第1~第40号 |
支援総額 | 12,413,958円 |
2024年6月25日
2023年度支援 No.34カリーナ・レスターさんへの支援団体より活動報告 2024/07/04
支援者の皆様へ
届きましたので、掲載させていただきます。皆様からの支援のお陰です。
2024年度 支援申請公募制度のお知らせ 2024/06/30
支援者の皆様へ
複数の団体・グループが支援申請できるよう、希望額をご配慮いただけますと幸いです。実際に支援する額は、運営委員会で判断することになります。
基金の経過報告(2024年5月末まで) 2024/06/26
支援者の皆様へ
梅雨の季節となりました。お変わりなくお過ごしでしょうか。遅くなってしまいましたが、2024年度5月末までの経過報告(累計)です。世界の国々の政治的な指導者が、すべての人の共通善を考え、相互の理解を大切にする粘り強い外交努力によって、現在、続いている戦争や紛争を解決へと導くことができますように。皆様のご支援を通して、平和を願う国際社会の対話を促して行くことができればと願っています。今後とも、どうかよろしくお願いします。
核なき世界基金 経過報告
2024年5月末まで(6月3日現在)
個人 | 319名 | 7,385,860円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 45団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 613名 | 8,623,466円 | |
匿名 | 21名 | 404,400円 | |
合計(累計総額) | 1,002名 | 19,870,326円 |
支援総数 | 第1~第40号 |
支援総額 | 12,413,958円 |
2024年6月25日
基金の経過報告(2024年4月末まで)と支援事業報告(第40号) 2024/05/16
支援者の皆様へ
新年度(2024年度)を迎えて、1か月半が経過しました。5月1日現在の基金の経過報告(累計)です。5月6日には、ロシアが戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の準備を開始したというニュースがありました。これは、一部の欧米諸国の間で、ウクライナへの部隊の派遣が検討されていることへの威嚇であり、前例がない緊張激化の新しい段階に近づいているという見方もなされています。このような緊迫した世界情勢の中で、核兵器舞絶に向けて一緒に声を上げ、わたしたちに可能な行動を進めて行ければと願っています。今後とも、よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2024年4月末まで(5月1日現在)
個人 | 316名 | 7,327,860円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 46団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 614名 | 8,597,465円 | |
匿名 | 21名 | 404,400円 | |
合計(累計総額) | 1,002名 | 19,786,325円 |
支援総数 | 第1~第40号 |
支援総額 | 12,413,958円 |
【支援事業の報告】
2024年5月16日
広島・長崎世界平和巡礼60周年記念パネル展のご案内 2024/04/04
2023年度末(2024年3月末)までの経過報告と支援事業(第37号~第39号)の報告 2024/04/04
支援者の皆様へ
この4月1日より、2024年度(基金第5期)がスタートしました。前年度末(2024年3月末)までの基金の経過報告、および支援事業(第37号~第39号)のお知らせです。支援事業の第31号~36号までは、2023年10月2日付のお知らせを参照していただければ幸いです。2023年度末に、支援者が個人、学生、法人、匿名を含めて、1000名に達しました。支援者の皆様に、心より感謝申し上げます。
2024年度(基金第5期)にも、皆様とともに、核兵器のない世界の実現に向けて、ともに歩んで行きたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2024年3月末まで(4月1日現在)
個人 | 316名 | 7,318,180円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 45団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 612名 | 8,515,665円 | |
匿名 | 21名 | 404,400円 | |
合計(累計総額) | 1,000名 | 19,694,845円 |
支援総数 | 第1~第39号 |
支援総額 | 12,025,268円 |
2024年4月4日
2024年2月末までの経過報告 2024/03/14
支援者の皆様へ
3月1日現在の基金の経過報告です。まもなく2023年度末を迎えますが、今年度も皆様からのご寄付によって、基金の3つの目的に適うよう支援活動を続けて参りました。本基金としても、主催イベントを1年に1回、実施していくことにしていますが、今年度は3月23日、「世界のヒバクシャ支援に向けて」をテーマに、東京で開催いたします。YouTubeによるLive 配信もありますので、ご覧いただければ幸いです。今後とも、「核兵器のない世界」の実現に向けて、皆様のご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2024年2月末まで(3月1日現在)
個人 | 316名 | 7,182,180円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 45団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 606名 | 8,409,665円 | |
匿名 | 21名 | 404,400円 | |
合計(累計総額) | 994名 | 19,452,845円 |
支援総数 | 第1~第39号 |
支援総額 | 12,025,268円 |
2024年3月14日
「原爆投下に対する謝罪表明と和解に向けた対話集会」で発信された2つの文書 2024/03/13
支援者の皆様へ
2024年3月10日(11:00~12:00)に、世界平和記念聖堂(広島市中区幟町4-42)においてパックス・クリスティ(Pax Christi)の米国支部巡礼団と広島被爆者6団体によって開催された「原爆投下に対する謝罪表明と和解に向けた対話集会」で発信された2つの文書を紹介します。今後も市民レベルでの和解に向けた対話が広がって行きますように。
ともに核兵器廃絶をめざすヒロシマ共同宣言
広島での原爆投下に対する謝罪を伝える声明
2024年3月13日 「核なき世界基金」を支援する会 広島本部事務局
核問題に憂慮する米国の市民ならびに米国の平和団体から日本の市民への公開書簡 2024/03/04
支援者の皆様へ
2023年8月8日に発信された米国の平和団体から日本の市民への公開書簡を紹介させていただきます。この公開書簡の第一段落で言及されている「米国による広島と長崎の原爆投下に対し、遺憾と謝罪の意を」直接、広島と長崎の被爆者と市民に伝えようと、3月に米国からパックス・クリスティの巡礼団(11名)が来日され、被爆者団体との対話集会も開かれる予定です。
核問題に憂慮する米国の市民ならびに米国の平和団体から日本の市民への公開書簡
—日本に対する原爆投下から78周年という節目を迎えて—
私たちは核問題に憂慮し、この地球上から核兵器が廃絶されることを訴え続けている米国の団体です。米国による広島と長崎の原爆投下に対し、遺憾と謝罪の意を表明するために集まりました。原爆投下という残虐な行為に対して米国政府は今まで正式に謝罪をしていませんが、何十年にも渡って精神的及び身体的苦痛を受忍させられた被爆者や子孫の方々、太平洋での核実験の影響を受けた方々に、私たちは謹んで心よりお見舞いとお詫びを申し上げます。皆さまと皆さまのご子孫が苦悩から解放され、権力に対して声をあげ、正義に向かって前進しますよう、私たちは常に皆さまと共に歩んでいきます。
私たちは現在も続く福島第一原子力発電所事故の影響を受けている方々にも、連帯の意を表します。被曝による健康被害の一つとされる小児甲状腺がんの責任を追及するために、東京電力を訴えた福島の311甲状腺がん子ども裁判の若い原告たちに、私たちは勇気をもらいました。核技術の使用は、軍事用、民間用にかかわらず、途轍もなく大きなリスクと予想外の莫大な影響が伴い、民主主義を蝕み、経済的でも持続可能でも無く、気候危機の解決策にもなりません。プルトニウムと濃縮ウランの商業利用を許す限り、この世の中から効果的な核廃絶はあり得ません。
私たちは、原発事故を起こした福島第一原発からの130万トン以上の放射性汚染水を、事故を起こした原発から30年以上かけて太平洋に投棄するという日本政府による最近の決定に対し、撤回を求めます。また、環境を保護し人や全ての生物への健康被害を最小限にするためにも、福島第一原発の敷地内もしくは周辺での長期保管の代替案を模索するよう、日本に求めます。太平洋諸国では気候危機による破壊的な影響を受けており、更に米国などの核保有国が行った核実験による残留汚染からの被曝の脅威や、環境破壊、更には世代間のトラウマと共に太平洋地域の住民が生活していることを、私たちは忘れてはなりません。
G7広島サミットに合わせたバイデン大統領の広島訪問は被爆者と彼らの支援者に対し、極めて不適切であったことを遺憾に思います。バイデン大統領が広島の平和公園に「核のフットボール」を持ち込んだことや広島訪問を米国の連合国との軍事同盟を強化するために利用したこと、岸田総理との会談で米国の核の傘を含む抑止政策の強化と日本の防衛力の強化は不可欠であると意見を共有したこと、また広島訪問中に軍事支援の拡大をゼレンスキー大統領と約束したことは受け入れ難い行動でした。その代りバイデン大統領は、継続する戦争の終結と核兵器廃絶のためのロードマップをG7で話し合うべきでした。
北東アジアの平和のために、日本が朝鮮半島の平和構築を支持することを私たちは求めます。米国では、朝鮮半島の平和を求める法案がカリフォルニア州選出のブラッド・シャーマン民主党議員によって連邦議会に再提出されました。この法案は2018年4月の朝鮮半島の南北首脳による板門店宣言を支持し、正式に朝鮮戦争を終結する為の拘束力のある和平合意を南北の両国と交渉するよう米国務長官に対し求めています。
2021年に核兵器禁止条約が発効しました。米国政府は署名も批准もしていないため、同条約は米国に対して法的拘束力がありませんが、米国が保有する核兵器を含む全ての核兵器が国際社会によって違法だと判断されたことになります。。
私たちは日本に対し、核兵器禁止条約を迅速に署名及び批准することで米国の核の傘から脱却することを求めます。核保有国が主張していたように核の傘がヨーロッパでの戦争を予防しなかったにもかかわらず、日本などの非核保有国の多くが米国の核兵器によって地域の安全が強化されていると誤認していることに対し、私たちは憂慮しています。現に、ウクライナでの戦争は全ての核産業の危険性を露出する結果になりました。私たちは日本が米国と連合国との軍事同盟を強化する事に強く反対します。NATO(北大西洋条約機構)の東京事務所の設立は、地域をより安全にすることに貢献しません。というのも、そのような軍事同盟や核抑止政策は緊張を高め、より危険な世界にしてしまったからです。
核兵器禁止条約の下では、核保有国の核の傘に依存することは国際法の上で違法行為に共謀することです。なぜなら同条約は国による核兵器の開発、製造、保有、使用の威嚇を禁止しているだけではなく、これらの禁止されている活動を国が奨励したり勧誘することも禁止してるからです。
米国政府が核兵器禁止条約に署名と批准をし、この地球上に存在する核兵器を全面的に廃絶するため、全ての核保有国との多国間交渉を開始するよう、私たちは引き続き要求していきます。今後も引き続き連携しながら、核の無い世界を目指して一緒に行動していきましょう。皆さまの憲法の前文にあるように、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」、そのような世界を目指して。
ノーモア フクシマ、 ノーモア ウォー、
ノーモア ヒバクシャ、 絶対に二度と!
2023年8月8日
(計391,600人以上の会員やサポーターを代表)
ベテランズ・フォー・ピースNY支部 (Veterans For Peace - NYC Chapter 34)
核の無い世界のためのマンハッタンプロジェクト(Manhattan Project for a Nuclear-Free World)
Action Corps
Baltimore Nonviolence Center
Ben Salmon for Sainthood
Brooklyn For Peace
Broome County Peace Action
Campaign for Peace, Disarmament & Common Security
Coalition Against Nukes
CODEPINK
Environmentalists Against War
Erwin Citizens Awareness Network (ECAN)
Genesee Valley Citizens for Peace
Granny Peace Brigade, NYC
Heiwa Peace and Reconciliation Foundation of New York
Judson Memorial Church
Long Island Alliance For Peaceful Alternatives
Memory Productions
Monterey Peace and Justice Center
New Hampshire Peace Action
New York Campaign to Abolish Nuclear Weapons
New York Catholic Worker
No Nukes Action
North Country Peace Group
No War Westchester
[連絡先]
2024年3月4日
核なき世界基金主催イベント「世界のヒバクシャ支援に向けて」開催のご案内 2024/02/28
核なき世界基金では、3月23日(土)14時から、東京のカトリック聖イグナチオ教会(麹町教会)にて「世界のヒバクシャ支援に向けて」と題するイベントを開催します。概要は以下のとおりです。参加ご希望の方は、下記のお申し込みフォームのリンクからお申し込みください。
日 時
2023年3月23日(土)
13:30 開 場
14:00 開 始
16:30 終 了
場 所
カトリック聖イグナチオ教会(麹町教会)ヨセフ・ホール
https://www.ignatius.gr.jp/info/access.html
プログラム
開会挨拶
「核なき世界基金」活動報告
白浜満(「核なき世界基金」を支援する会広島本部/カトリック広島司教区)
映 画
「故郷を追われて 核被害と温暖化のはざまで生きるマーシャルの人びと」
(坂田雅子監督、2021年)
講 演
「ブラボー水爆実験から70年 マーシャル諸島現地で迎えて」
竹峰誠一郎(明星大学教授)
報 告
「核兵器禁止条約の下での被害者援助と環境修復 第3回締約国会議への課題」
川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN国際運営委員)
パネル討論
「世界の核被害者支援に向けて、私たちに何ができるか」
パネリスト
市田真理(都立第五福竜丸展示館学芸員)
高垣慶太(Youth Community for Global Hibakushaコーディネーター)
朝長万左男(核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員長、日本赤十字社長崎原爆病院名誉院長)
浅野英男(核兵器廃絶日本NGO連絡会事務局スタッフ)
コーディネーター
渡部朋子(ANT-Hiroshima理事長)
閉会挨拶
中村倫明(「核なき世界基金」を支援する会長崎支部/カトリック長崎大司教区)
*参加無料*
*要事前登録*
参加希望者の方は、3月20日(水)17時までに、以下のリンクにご登録ください。
https://forms.gle/vPeTXdBfhFsHRtna9
*備 考*
当日の様子は、YouTubeにてライブ配信を行う予定です。
ライブ配信は、映画の終了後、14:35開始を予定しています。
*シンポジウムの資料*
https://www.dropbox.com/scl/fo/6s1dbtl42cqs4oubltyje/h?rlkey=uv08zve0gntwn4u9lqhu4ldvq&dl=0
「核なき世界基金」活動報告 NFWF_report_20240323.pdf
講演 竹峰誠一郎 パワーポイントTakemine_presentation_20240323.pdf
配付資料 Takemine_handout_20240323.pdf
報告 川崎哲 Kawasaki_20240323.pdf
高垣慶太 Takagaki_20240323.pdf
市田真理 Ichida_20240323.pdf
浅野英男 Asano_20240323.pdf
https://front.un-arm.org/publications/tpnw-sag-report.pdf
パネル討論 朝長万左男 参考資料
*問い合わせ*
「核なき世界基金」を支援する会(広島本部)
TEL:082-221-6017
FAX:082-221-6019
お問い合わせ時間:月曜日~金曜日9:00~17:00
e-mail:info@nuclear-free.net
2024年2月28日
2024年1月末までの経過報告 2024/02/09
支援者の皆様へ
令和6年能登半島地震の被災者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。核兵器禁止条約が2021年1月22日に発効して、今年で3年が過ぎました。同条約に批准した国・地域が70か国、署名した国を含めると93か国になっています(2024年1月15日現在)。世界のヒバクシャの方々や核被害による環境汚染からの回復のための支援はまだ十分ではない状況ですが、同条約の批准国・地域がさらに増え続けるため、そして被爆国である日本が同条約に早く署名、批准する日が来ますように、今年も皆様からのご寄付を有効に使用させていただきたいと思います。今年こそ、ロシア軍によるウクライナ侵攻の戦争、イスラエル軍とハマスの戦争、その他、世界各地で起こっている戦争や紛争が終結へと向かいますように、皆様からのご支援が平和へと向かう力となりますように、基金の活動へのご理解とご協力を引き続き、どうかよろしくお願いいたします。
以下、2024月1日末(2月5日現在)基金の経過報告です。よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2024年1月末まで(2月5日現在)
個人 | 315名 | 7,174,780円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 45団体 | 3,413,600円 | |
非会員 | 599名 | 8,282,065円 | |
匿名 | 20名 | 403,900円 | |
合計(累計総額) | 985名 | 19,317,345円 |
支援総数 | 第1~第39号 |
支援総額 | 12,025,268円 |
2024年2月9日
意見交換会「朝鮮半島の非核化のために」の報告書 2023/12/05
2023/11/28作成 | |||||||
作成者:日本反核法律家協会・事務局 | |||||||
核なき世界基金支援金受領企画の活動報告書 | |||||||
企画名: | 意見交換会「朝鮮半島の非核化のために」 | ||||||
開催日時: | 2023年11月11日(土)14:30~17:30 | ||||||
開催形式: | ハイブリッド方式 (会場:主婦会館プラザエフ5F/オンライン:ZOOM) | ||||||
主催者: | 核兵器の廃絶をめざす日本法律家協会(略称:日本反核法律家協会) | ||||||
後援: | ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 | ||||||
参加者数: | 19名(23名)※()内は申込者数 | ||||||
企画内容: | 意見交換会「朝鮮半島の非核化のために」 | ||||||
1〔各パネリストの報告概容〕 | |||||||
①金娘嬉さん(大韓弁護士協会・弁護士) | |||||||
朝鮮半島の非核化に向けて、現在の韓国社会の「原爆投下」に関する認識、利用できる研究文献などの少なさ、関心の低さなどを指摘し、国民一人ひとりが非核化を自分事としてとらえ、親しみやすく自発的に参加できるようなキャンペーンやイベントを、市民社会と政府が融合して企画することの重要性を訴えた。 | |||||||
②市場淳子さん(「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」会長) | |||||||
日本の被爆者援護法から疎外され続けてきた在朝被爆者の実情と、在朝・在韓被爆者の交流の歴史、国交がないことを理由に在朝被爆者への援護法適用の道を閉ざし続けてきた日本政府に対し、私たちのとりくむべき課題が報告された。また、現在韓国の被爆者と市民社会がとりくんでいる「アメリカの原爆投下を裁く民衆法廷」準備のための第2回国際討論会が来年6月広島で開催されることが報告され協力が呼びかけられた。 | |||||||
③白 充さん(沖縄・弁護士) | |||||||
日本による植民地支配の清算も朝鮮戦争も「終わっていない」現実を踏まえ、朝鮮半島の非核化とは何かを問う。現在の沖縄と朝鮮半島で何が起きているか、強化される米韓日合同訓練に反発する北朝鮮、米朝・南北首脳会談が進展した2018年には北朝鮮は一度もミサイル等発射実験を行っていない事実、米日韓の3国核同盟を前提にして北朝鮮への一方的な核放棄を迫ることの不合理性が指摘された。 | |||||||
④和田征子さん(日本原水爆被害者団体協議会事務局次長) | |||||||
1歳10ヵ月で長崎において被爆した自らの体験、母から聞いた当時の被爆の実相を伝えながら、韓国在住被爆者と日本被団協との交流・連帯、核兵器禁止条約に背を向け第2回締約国会合へのオブザーバー参加も拒む日本政府の姿勢への怒り、私たちのとりくむべき課題などを語った。 | |||||||
2〔パネルディスカッション概容〕 | |||||||
大住広太弁護士(当協会事務局次長)を進行役として、最初に進行役から各パネリストに質問し、応答を得た。その後パネリスト同士で相互に意見交換を行い、会場からの質問・意見を受け付けた。韓国における原爆投下の受け止め・評価についての議論などがなされ、今後日韓の法律家・市民がより緊密に交流を進めることが確認された。最後にパネリスト一人ずつからまとめの発言をしてもらった。 | |||||||
備考:当初、講師(報告者)には、朝鮮半島情勢と国際関係・国際政治に詳しい韓神大学統一平和政策研究院上級研究員の李俊揆(イ・ジュンキュ)さん、韓国で被爆者はじめ慰安婦や徴用工らを含む戦争被害者の正義回復に尽力してきた崔鳳泰(チェ・ボンテ)弁護士に依頼しましたが、李俊揆さんが同日に行われた日本平和大会in鹿児島に参加することが急遽決定し、崔鳳泰弁護士も同日差支えだったことから、崔弁護士の紹介を得て金娘嬉(キム・ナンヒ)弁護士に登壇いただくことになりました。またあわせて沖縄の白充弁護士、被団協事務局次長の和田征子さんからもご登壇も了承いただき、4名のパネリストで意見交換会を行いました。 | |||||||
収支報告: | 別紙会計報告のとおり |
作成日:2023/11/28 | |||
作成者:日本反核法律家協会・事務局 | |||
会計報告 | |||
収入の部 | |||
科目 | 金額 | 備考 | |
核なき世界基金支援金 | 150,000 | ||
日本反核法律家協会一般予算より繰り入れ | 24,418 | ||
市場淳子さんより薄謝分カンパ | 30,000 | ||
収入合計 | 204,418 | (A) | |
支出の部 | |||
科目 | 金額 | 備考 | |
報告者・謝礼 (交通費込) | 金娘嬉さん | 30,000 | オンライン参加 PayPal送金 |
市場淳子さん | 30,000 | オンライン参加 | |
白充さん | 90,000 | 現地参加、90,000円内金56,100円交通費・宿泊費、2023/11/11現地会場にて現金手渡し | |
和田征子さん | 35,000 | 現地参加、30,000円内金5,000円交通費、2023/11/11現地会場にて現金手渡し | |
雑費 | 会場配布資料コピー代 | 4,874 | |
会議室使用料 | 14,544 | ||
支出合計 | 204,418 | (B) | |
差引合計額((A)-(B)) 0 円 | |||
備考: | 支援申請時に記載したコメンテーター及び外部スタッフ(テクニカルサポート)につき、当協会事務局にて、意見交換会進行及び当日の運営に携わることとなり、コメンテーター及び外部スタッフ謝礼は不要となった。 |
ハイブリット会議の様子
2023年10月末までの経過報告 2023/11/06
支援者の皆様へ
日本では秋の深まりを感じる穏やかな季節を迎えていますが、世界各地で戦争や紛争が続いており、予断を許さない状況です。このような情勢の中で、11月27日から12月1日にかけて、アメリカ合衆国のニューヨーク国連本部で、メキシコが議長となって核兵器禁止条約の第2回締約国会議が開催される予定です。広島と長崎のヒバクシャの方々も数名参加されますが、本基金からもその渡航の経費の一部を支援させていただくことになっています。これも一重に、皆様からのご寄付によるものであり、心より感謝申し上げます。以下、10月末までの基金の経過報告です。よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2023年10月末まで(11月1日現在)
個人 | 314名 | 7,104,180円 | |
会員 | 学生 | 6名 | 43,000円 |
法人 | 44団体 | 3,335,600円 | |
非会員 | 593名 | 7,890,865円 | |
匿名 | 20名 | 403,900円 | |
合計(累計総額) | 977名 | 18,777,545円 |
支援総数 | 第1~第38号 |
支援総額 | 11,875,268円 |
2023年11月6日
2023年4月~9月末までの支援事業(第31号~第36号)の報告 2023/10/02
支援者の皆様へ
2023年度も半ばを過ぎ、10月に入りました。朝夕はだいぶ涼しくなってきましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
皆様からいただいた寄付金による支援事業について、前回は2022年11月~2023年1月末まで(第30号)の報告(2023年2月3日)を行いました。その後、2023年2月~2023年9月末までに実施された本基金からの支援事業(第31号~第36号)は、以下の通りです。なお表示されている金額の中には、振込手数料は含まれておりません。皆様のご支援とご理解に対して、心から御礼申し上げます。
【2023年2月~9月末】
第31号 20万円 G7広島サミットに向けたサーロー節子さんの来日の支援費(2022年4月14日)
第32号 50万円 マーシャル諸島のヒバクシャ支援活動家(エヴェリンさん)の招聘行事関連経費の支援(2023年5月16日)
第33号 50万円 核兵器廃絶日本NGO連絡会への支援(2023年7月28日)
第34号 50万円 世界の核被害者(カリーナ・レスターさん)の核兵器禁止条約・第2回締約国会議への参加経費の支援(2023年9月8日)
第35号 50万円 日本被団協からの核兵器禁止条約・第2回締約国会議への参加(1名分)経費の支援(2023年9月21日)
第36号 50万円 被爆者手帳友の会からの核兵器禁止条約・第2回締約国会議に向けたキャラバン派遣の支援(2023年9月26日)
2023年10月2日
2023年8月末までの経過報告 2023/09/17
支援者の皆様へ
9月も下旬を迎えますが、まだ厳しい残暑が続いています。お変わりなくお過ごしでしょうか。8月末までの基金の経過報告です。
皆様のご理解とご支援に対し、心より御礼申し上げます。
核兵器禁止条約が今年の11月にニューヨークの国連本部で開催されることになっていますが、これに合わせて、本基金の運営委員の
一人である朝長万左男さんが会長を務めている長崎県被爆者手帳友の会では、被爆者が被爆の実相を直接伝え、同時に平和活動の中心を被爆者から次の世代に引き継いでもらうことを目的とする「ヒバクシャ・ミライ・プロジェクト」を実施する予定です。
ヒバクシャの意志を次の世代に引き継いでいくために、核兵器禁止条約の第2回締約国会議が実り豊かなものとなりますように。
核なき世界の実現を目指して、今後とも皆様の継続的な支援を、どうかよろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2023年8月末まで(9月1日現在)
個人 | 322名 | 5,715,680円 | |
会員 | 学生 | 5名 | 36,000円 |
法人 | 47団体 | 3,011,600円 | |
非会員 | 577名 | 7,747,665円 | |
匿名 | 20名 | 403,900円 | |
合計(累計総額) | 971名 | 16,914,845円 |
支援総数 | 第1~第33号 |
支援総額 | 9,866,768円 |
2023年9月17日
核なき世界基金のテーマソング「平和の家族」について 2023/09/17
支援者の皆様へ
核兵器の脅威とその非人道性をより多くの人びとに訴え、また、核なき世界の実現を目指して連帯の輪を広げていくため、「核なき世界基金」では、この夏、「平和の家族」というテーマソングを作り、公開しました。広島原爆の日8月6日の夕方に、広島の世界平和記念聖堂でおこなわれたスピリチュアル・コンサートの動画を掲載します。
エリザベト音楽大学の同窓生である永岡敏彦様が、ボランティアで作曲をしてくださっただけでなく、その著作権を「核なき世界基金」の譲渡してくださいました。永岡敏彦様に、心より御礼申し上げます。
「平和の家族」
1. 同じ星に住み、同じいのちを生きる
わたしたちは、わたしたちは、平和の家族
この花もこの小鳥も不思議な贈り物
忘れないでください、あの夏のことを
ヒロシマとナガサキで起こったこと
同じ過ちを繰り返すなら
わたしたちはもはやすべてなくしてしまう
愛し合う仲間も、美しい自然も
2.同じ時代(とき)を生き、同じのぞみを抱く
わたしたちは、わたしたちは、平和の家族
この空もこのからだも、大切な贈り物
忘れないでください、世界のヒバクシャ
見捨てられ苦しむ兄弟姉妹
同じ過ちを繰り返すなら、
わたしたちはもはやすべてなくしてしまう
助け合う仲間も、美しい地球も
3.同じ夢をみて、同じ道を歩もう、
わたしたちは、わたしたちは、平和の家族
この声もこの叫びも、祈りの贈り物
忘れないでください、小さな勇気を
憎しみの連鎖を断ち切るために
同じ過ちを繰り返すなら、
わたしたちはもはやすべてなくしてしまう
信じ合う仲間も、美しいこころも
*忘れないでください、小さな勇気を
憎しみの連鎖を断ち切るために
*くり返し2回
2023年9月17日
2023年7月末までの経過報告 2023/08/19
支援者の皆様へ
基金創設(2020年7月7日)から3年が経過しました。今年7月末まで(8月2日現在)の基金の報告です。3年間で、皆様から累計で16,555,345円のご寄付を賜わり、現在まで33件の支援(合計9,866,768円)を行うことができました。皆様のご理解とご支援に対し、心より御礼申し上げます。それぞれの支援内容や金額につきましては、ホームページを通じてお知らせいています。
「核不拡散条約」(NPT)の2026年運用検討会議に向けて、その第1回準備会議が7月31日~8月11日、オーストリアのウィーンで開催されました。しかしながら、準備会議の議長総括案を公式文書として残せないという異例の事態で閉幕しました。それぞれの国の立場や見解が異なる中でも、世界の未来を守るために、粘り強い対話と外交を通して加盟国の意見が醸成され、3年後には一致した結論が出せることを願っています。核なき世界の実現を目指して、今後とも皆様の継続的な支援を、どうかよろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2023年7月末まで(8月2日現在)
個人 | 321名 | 5,696,180円 | |
会員 | 学生 | 5名 | 36,000円 |
法人 | 47団体 | 2,911,600円 | |
非会員 | 577名 | 7,763,665円 | |
匿名 | 18名 | 147,900円 | |
合計(累計総額) | 968名 | 16,555,345円 |
支援総数 | 第1~第33号 |
支援総額 | 9,866,768円 |
2023年8月18日
2022年度収支決算と2023年度予算について 2023/07/05
支援者の皆様
去る6月22日に、「核なき世界基金」の運営委員会が開催され、第3期2022年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の収支決算と、2023年度の予算が承認されましたので、ご報告申し上げます。今年度には、少額ではありますが、支援申請の公募を再開します。また11月には、「核兵器禁止条約」(TPNW)の第2回目の締約国会議が開催される予定で、そのための派遣支援等を検討しています。
2020年7月7日に立ち上げられた「核なく世界基金」は、まもなく3周年を迎えます。
人類の平和共存と地球環境の保全という共通の目標のために、核なき世界の実現に向けて皆様と歩みをともにしていきたいと願っております。
今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
第3期2022年度の収支決算書と2023年度の予算書(PDFファイル)
2023年7月3日
教皇フランシスコからのメッセージ 2023/05/21
核なき世界基金の支援者の皆さんへ
本基金の運営委員の一人であるカトリック広島教区の白浜満司教が教皇フランシスコに出した手紙(英語、2023年5月13日付)に対して、教皇より返事(英語、イタリア語、2023年5月19日付)がありました。
白浜満司教が教皇フランシスコに出した手紙
Holy Father Frances
+ Alleluia,
I apologize for sending you this sudden letter and for its delay. I am the bishop of Hiroshima Diocese in Japan. I remember your visit of the Peace Memorial Park in Hiroshima in November 24, 2019 and you proclaimed a beautiful encouragement message for nuclear disarmament and the abolition of nuclear weapons, not only for the Japanese people, but also for all the peoples of the world. We would like to express our sincere gratitude to you for your powerful message.
Nuclear threats are intensifying. In the ongoing Russian invasion of Ukraine, threats have been made to use nuclear weapons. North Korea has also been repeatedly conducting tests of missiles capable of carrying nuclear warheads. In response, many other countries, including China and Japan, are accelerating their procurement of armaments. There is even a momentum for reversing the course of nuclear disarmament and boosting nuclear capabilities for deterrence. In this international climate, we are eager to join you in your call for dialogue towards nuclear disarmament and the abolition of nuclear weapons.
As you know we will have the G7 Summit from the 19th to the 21st of May in Hiroshima, and I received wishes from many persons and organizations that an encouragement message from you at the occasion of the G7 Summit might help promote the way for the nuclear disarmament and the abolition of nuclear weapons in the world.
The Archdiocese of Nagasaki and the Diocese of Hiroshima have taken very seriously the Call for World Peace, and especially the call for the abolition of nuclear weapons, made in Hiroshima and Nagasaki by Saint Pope John Paul II in February 1981 and Pope Frances in November 2019, respectively. On the anniversaries of the atomic bombings, we have been annually conducting Masses for Peace and holding special activities for Peace.
In response to your message of November 24, 2019 in the Archdiocese of Nagasaki and in the Diocese of Hiroshima, on July 7, 2020 to mark the third anniversary of the adoption of the U.N. Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons and the 75th anniversary of the atomic bombings, in collaboration with nongovernmental organizations, including the International Campaign to Abolish Nuclear Weapons (ICAN), we created the “Nuclear-Free World Foundation”. Our objectives are: to support activities that promote the signing and ratification of the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons; to provide assistance for victims of nuclear weapons and nuclear tests; and to help restore the damage to the environment done by nuclear weapons. We would like to go together with you.
Sincerely in Christ, the King of Peace
教皇フランシスコからのメッセージ
2023年5月19日~21日まで広島(日本)で開催されているG7サミットを機会に、教皇フランシスコが、広島司教アレキシオ白浜 満(スルピス会)に宛てた手紙。
アレキシオ 白浜 満 広島司教 様へ
国際社会が直面している緊急課題について議論するために、G7サミットがヒロシマで開催されるにあたり、わたしは霊的にあなたの近くにいて、サミットが実り豊かなものとなるよう祈ることを約束します。核兵器による脅威が続く中、ヒロシマがこの会議の場として選ばれたことは、とくに重要な意味を持ちます。わたしは、2019年の訪日の際に平和記念公園を訪れ、深い感銘を受けたことを思い出します。そこに立って黙祷し、数十年前の核攻撃による、罪のない犠牲者に思いを馳せながら、わたしは「戦争のために原子力を使用することは、現代においては、これまで以上に犯罪とされます。人類とその尊厳に反するだけでなく、わたしたちの共通の家の未来におけるあらゆる可能性に反する犯罪です」(平和記念碑前での演説、2019年11月24日)という、聖座の確固たる信念を、改めて表明したいと思いました。
とくに、世界的なパンデミックの経験、また現在ウクライナの地で行われている壊滅的な戦争をはじめ、さまざまな地域で武力紛争が続く中で、責任ある男女が今、懸念をもって見つめているのは、その未来であります。この数年の出来事は、友愛と連帯のうちにわたしたち人類家族が傷を癒し、公平で平和な世界を築くことができることを明らかにしました。
21世紀の多極化した世界において、平和を追求することは、安全保障の必要性とそれを保証するための最も効率的な手段に関する考察に、密接な関係があることが、ますます明らかになっています。このような考察において、世界規模の安全保障というものが、食料と水へのアクセス、環境の尊重、医療、エネルギー源、世界の富の公平な分配などといった諸問題を包含する総合的なものでなければならないことを考慮しなければなりません。総合的な安全保障の概念は、多国間、また政府・非政府間の国際協力を支持するものであり、これらの諸問題の間には深い相互関連があり、責任ある多国間協力のアプローチを共に採用することが必要です。
ヒロシマは「記憶の象徴」として、今日の平和に対する大きな脅威に効果的に呼応し、国内および国際的な安全を確保するためには、核兵器が不適切であることを力強く宣言しています。核兵器の使用は、人道的、環境的に壊滅的な影響を与えるだけでなく、その開発に関わる人的、経済的資源の浪費、および不適切な配分をも考慮しなければなりません。また、核兵器の保有がもたらす恐怖と疑念の風潮が、相互信頼と対話の風土を育むことを危うくする影響も過小評価してはなりません。核兵器やその他の大量破壊兵器は、幻想だけの平和をもたらす危険を増大します。
わたしは、ヒロシマでのG7サミットが、恒久的な平和と安定的かつ長期的で持続可能な安全保障の基礎を築くための先見の明を示すものとなるよう、あなたとあなたの司牧に委ねられた人々のために祈ることを約束します。正義と平和のためにご尽力くださっていることに感謝しつつ、心からの祝福を送ります。
ローマ、聖ヨハネ・ラテラノ大聖堂、2023年5月19日
Bishop of Hiroshima
As the G7 Summit meets in Hiroshima to discuss urgent issues currently facing the global community, I wish to assure you of my spiritual closeness and my prayers for the fruitfulness of the Summit. The choice of Hiroshima as the site of this meeting is particularly significant, in light of the continuing threat of recourse to nuclear weapons. I recall the overwhelming impression left by my moving visit to the Peace Memorial during my 2019 visit to Japan. Standing there in silent prayer and thinking of the innocent victims of the nuclear attack decades ago, I wished to reiterate the firm conviction of the Holy See that “the use of atomic energy for purposes of war is, today more than ever, a crime not only against the dignity of human beings, but against any possible future for our common home” (Address at the Peace Memorial, 24 November 2019).
It is to that future to which responsible men and women now look with concern, particularly in the wake of our experience of a global pandemic and the persistence of armed conflicts in various regions, including the devastating war now being fought on Ukrainian soil. The events of the past few years have made it clear that only together, in fraternity and solidarity, can our human family seek to heal wounds and build a just and peaceful world.
Indeed, it has become increasingly evident that in the multipolar world of the twenty-first century, the pursuit of peace is closely related to the need for security and reflection on the most efficient means for guaranteeing it. Such reflection must necessarily consider the fact that global security needs to be integral, capable of embracing issues including access to food and water, respect for the environment, health care, energy sources and the equitable distribution of the world’s goods. An integral concept of security can serve to anchor multilateralism and international cooperation between government and nongovernment actors, on the basis of the profound interconnection between these issues, which makes it necessary to adopt, together, an approach of responsible multilateral cooperation.
Hiroshima, as “a symbol of memory”, forcefully proclaims the inadequacy of nuclear arms to respond effectively to today’s great threats to peace and to ensure national and international security. We need but consider the catastrophic humanitarian and environmental impact that will result from the use of nuclear weapons, as well as the waste and poor allocation of human and economic resources involved in their development. Nor should we underestimate the effects of the continuing climate of fear and suspicion generated by their mere possession, which compromises the growth of a climate of mutual trust and dialogue. In this context, nuclear arms and other weapons of mass destruction represent a multiplier of risk that offers only an illusion of peace.
Assuring you of my prayers for you and for those entrusted to your pastoral care, I join you in praying that the G7 Summit at Hiroshima will demonstrate farsighted vision in laying the foundations for lasting peace and stable and long-term sustainable security. With gratitude for your efforts in the service of justice and peace, I cordially send my blessing.
Rome, Saint John Lateran, 19 May 2023
広島ワールドピースコンサート開催のお知らせ 2023/05/15
世界のメディアが注目するG7サミット直前の広島から、平和構築の重要性と強い意志を、音楽と祈りにのせて世界に発信する広島ワールドピースコンサートが開催されます。
【実施スケジュール・場所】
- ●日程●
2023年5月17日(予備日 5月16日)
14時スタート~日没まで - ●場所●
平和記念公園
(原爆ドームの見える場所平和の鐘付近)
【主催】NPO法人 ジェントル・アース
「グローヒバクシャ エヴィリンさんの講演会」のお知らせ 2023/04/13
2023年1月末までの経過報告 2023/02/03
支援者の皆様へ
2年前の2021年1月22日に核兵器禁止条約(TPNW)が発効して、2年が経過しました。条約発効に必要な批准国50か国から、批准国は68か国、署名国は92か国に到達しています(2023年1月9日時点)。徐々に加盟国が増えてきていますが、依然として、核保有国やその核の傘下にある日本も、署名・批准をしない状況が続いています。また、ロシア軍によるウクライナ侵攻が開始されてから、この2月24日で1年になろうとしています。核兵器が決して使用されることがないことを願います。そして、抑止力として核兵器を保有する世論が肯定されることなく、国際的な対話と信頼の構築による平和への道が開かれて行くことを祈ります。
2023年1月末までの基金の経過報告です。基金創設から2年半が経過しましたが、核なき世界を目指して、今後とも継続的な支援をどうかよろしくお願いします。
核なき世界基金 経過報告
2023年1月末まで
個人 | 318名 | 5,341,000円 | |
会員 | 学生 | 5名 | 36,000円 |
法人 | 47団体 | 2,811,600円 | |
非会員 | 558名 | 6,818,230円 | |
匿名 | 18名 | 147,900円 | |
合計(累計総額) | 946名 | 15,154,730円 |
支援総数 | 第1~第30号 |
支援総額 | 8,626,156円 |
2023年2月3日
2022年11月~2023年1月末までの支援事業(第30号)の報告 2023/02/03
支援者の皆様へ
皆様からいただいた寄付金の使途にかんして、本基金からの支援事業の報告です。第6号~第21号については2022年4月7日のお知らせで、また第22号~第29号については2022年11月18日のお知らせにて報告させていただきました。
今回は、2022年11月~2023年1月末までの期間に行われた1つの支援事業(第30号)についての報告です。
皆様のご支援に対して、心より感謝申し上げます。
【2022年10月末から2023年1月末】
第30号支援総額219,506円 「核なき世界基金」創設2周年記念行事(2022年12月11日@世界平和記念聖堂)シンポジウム「核なき世界に向けて私たちにできること」
2022年3月のTPNWの第1回締約国会議(ウイーン)と2022年8月のNPT再検討会議(ニューヨーク)の報告を聞き、それを踏まえて、今後の支援活動のあり方についてのシンポジウムが行われました。この記念行事のYouTube動画を、本ホームページ上に掲載しています。
2023年2月3日
2022年11月末までの経過報告 2023/01/14
支援者の皆様へ
新年を迎えて1月も半ばとなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は、被爆地・広島で5月にG7サミットが予定されていますので、核軍縮のための重要な発信の場になることを念願しています。また、11月には、核兵器禁止条約の第2回目の締約国会議も予定されています。緊迫した国際情勢の中で、これらの国際的な話し合いを通して、核軍縮また世界の核被害者の支援に向けた道筋が見えてくることを期待し、そのために民間から声を上げる活動を、今年も支援して行ければと思います。遅くなりましたが、2022年12月末までの経過報告です。皆様からのご支援に、心より感謝申し上げます。
核なき世界基金 経過報告
2022年12月末まで
個人 | 317名 | 5,315,000円 | |
会員 | 学生 | 5名 | 36,000円 |
法人 | 47団体 | 2,811,600円 | |
非会員 | 556名 | 6,781,830円 | |
匿名 | 18名 | 147,900円 | |
合計(累計総額) | 943名 | 15,092,330円 |
支援総数 | 第1~第29号 |
支援総額 | 8,406,650円 |
2023年1月14日
2022年11月末までの経過報告 2022/12/17
支援者の皆様へ
今年もあと二週間となりました。ロシア軍によるウクライナ侵攻の戦争が長引き、緊張した国際情勢の中で、日本の専守防衛という安全保障の基本的なあり方も、転換されようとしています。膨大な経費を必要とする軍備拡張よりも、地道な外交政策による国際間の対話が進められていくことを願いつつ、今後とも皆様とともに、地道な努力を積み重ねていきたいと思います。2022年11月末までの経過報告です。今年1年の皆様からのご支援に、心より厚く御礼申し上げます。
核なき世界基金 経過報告
2022年11月末まで
個人 | 319名 | 5,294,000円 | |
会員 | 学生 | 5名 | 36,000円 |
法人 | 50団体 | 2,837,100円 | |
非会員 | 547名 | 6,570,030円 | |
匿名 | 17名 | 147,900円 | |
合計(累計総額) | 939名 | 14,885,030円 |
支援総数 | 第1~第29号 |
支援総額 | 8,406,650円 |
2022年12月17日
支援事業(第22号~第29号:2022年4月~10月末)の報告 2022/11/18
支援者の皆様へ
皆様からいただいた寄付金の使途について、本基金からの支援事業の第6号~第21号までにつきましては、2022年4月7日のお知らせでお伝えしていました。その後、2022年度(基金第3期)に入り、4月から10月末までに行われた、本基金からの支援事業は、以下の通りです(第22号~第29号)。なお支援費の金額の中には、振込手数料は含まれておりません。皆様のご支援に心から感謝申し上げます。
- 第22号 30万円 核兵器禁止条約の第1回締約国会議で配布する日本市民社会からの
提言書の英訳料(2022年6月1日)
第23号 50万円 核兵器禁止条約の第1回締約国会議への被爆者2名(長崎県被爆者手
帳友の会)の派遣支援(2022年6月9日)
第24号 50万円 核兵器禁止条約の第1回締約国会議を前に6月18日~19日にウイーン
で開催されるICAN市民フォーラムと日本をオンラインでつなぎ、広
島、長崎、そして全国の人々の声をウイーンに届ける活動:核兵器
廃絶日本NGO連絡会(2022年6月14日)
第25号 18万円 核兵器禁止条約の第1回締約国会議で配布する日本市民社会からの提
言書(第22号支援)を国連に提出するための編集・英訳料(2022年
6月14日)
第26号 307,762円 第22号支援の提言書のデザイン料・印刷費・運搬費用(2022年8月
8日、9月8日)
第27号 50万円 2022年8月開催のNPT再検討会議における原爆展の費用(一部)と
代表者1名の派遣費:日本原水爆被害者団体協議会(2022年8月8日)
第28号 50万円 2022年8月開催のNPT再検討会議への代表者1名の派遣費:核政策を
知りたい広島若者有権者の会(カクワカ)(2022年8月12日)
第29号 20万円 2022年8月開催のNPT再検討会議へのサーロー節子さんの派遣支援
2022年11月18日
2022年10月末までの経過報告 2022/11/18
支援者の皆様へ
2022年10月末までの経過報告です。もうすぐ11月24日は、教皇フランシスコが被爆地の長崎と広島を訪問して3周年になります。広島では、原爆ドーム近くの河川テラスで、18:00より約30分の記念行事を予定しています。皆様からのご支援に心より御礼申し上げ、本基金の目的のために、皆様といっしょに小さな努力を継続して行きたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2022年9月末まで(2022.11.1現在)
個人 | 317名 | 5,265,000円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 24,000円 |
法人 | 50団体 | 2,832,100円 | |
非会員 | 547名 | 6,477,530円 | |
匿名 | 17名 | 147,400円 | |
合計(累計総額) | 935名 | 14,598,630円 |
支援総数 | 第1~第29号 |
支援総額 | 8,406,650円 |
2022年11月18日
「核なき世界基金」創設2周年行事 「核なき世界」に向けて私たちにできること 2022/11/15
「核なき世界基金」創設2周年行事
「核なき世界」に向けて私たちにできること
ー核兵器禁止条締約国会議とNPT再検討会議を受けてー
2022年には、「核兵器禁止条約(TPNW)」第1回締約国会議(6月21日~23日)と「核拡散防止条約(NPT)」再検討会議(8月)という、2つの重要な国際会議がおこなわれました。「核なき世界基金」からもこれらの会議への派遣支援を行いました。この2つの会議に参加した方々からの報告を受け、「核なき世界」の実現に向けて、今後、私たちにできること、とくに「世界のヒバクシャ」の支援のあり方について考えて見たいと思います。
日時:2022年12月11日(日)
開場:16:00 開演16:30~18:30
場所:世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)
広島市中区幟町4-42 TEL:082-221-6017
>>詳しはこちらから
2022年11月15日
2021年度支援(第07号から第17号)を受けた各団体からの報告 2022/11/09
支援者の皆様へ
皆様のご寄付により、2021年度(2021年4月~2022年3月)の核なき世界基金が行った支援申請公募制度による支援を受けた各団体からの報告です。下記の小見出しをクリックすると詳細をご覧いただけます。
- ・第07号 15万円 KNOW NUKES TOKYO
・第08号 10万円 みんなで伝え合おう~ヒロシマ・ナガサキ~広島の会
・第09号 20万円 長崎ホープツーリズム
・第10号 30万円 「核のない未来を!」英語版刊行プロジェクト
・第11号 12万円 被爆体験を継承する会
・第12号 23万円 核兵器の廃絶をめざす日本法律家協会
・第13号 20万円 9日の会
・第14号 20万円 被爆証言全国キャンペーン
・第15号 15万円 歌島舎
・第16号 15万円 広島YMCA
・第17号 30万円 核戦争防止国際医師会議「広島のおばあちゃん」
皆様からのご支援に、心より感謝申し上げます。
2022年11月9日
2022年9月末までの経過報告 2022/10/6
支援者の皆様へ
2022年9月末までの経過報告です。皆様からの本基金へのご支援に、心より感謝申し上げます。
2022年2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻の戦争が続く中、9月30日には、プーチン大統領がウクライナの東南部4州の併合を一方的に宣言し、4州の親ロシア派の代表と、併合条約に調印しました。これによってロシアは、4州を自国領に組み入れて核兵器を含む武力で威嚇し、ウクライナ軍の反撃を抑え込む姿勢を明確にしています。このようなロシア政府の動きは国連憲章の理念に反する不法で非人道的行為であり、決してゆるされてはならないものです。二度と核兵器が使用されることがないように祈ります。
核なき世界基金 経過報告
2022年9月末まで(2022.10.4現在)
個人 | 318名 | 5,157,500円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 24,000円 |
法人 | 49団体 | 2,762,100円 | |
非会員 | 542名 | 6,346,030円 | |
匿名 | 17名 | 147,400円 | |
合計(累計総額) | 930名 | 14,437,030円 |
支援総数 | 第1~第29号 |
支援総額 | 8,406,650円 |
2022年10月6日
2022年7月末・8月末までの経過報告 2022/09/08
支援者の皆様へ
残暑、お見舞い申し上げます。アメリカのニューヨークの国連本部で開催されていた核拡散防止条約(NPT)の再検討会議が最終文書を採択できずに閉幕してしまいました。
再検討会議のために、当基金からも支援をしていただけに、核軍縮の道筋が不透明になり、非常に残念です。皆様からのご寄付が、「核なき世界」の実現のためにより効果的に用いられていくよう、今後の支援活動のあり方を検討していきたいと思います。
事務上の作業が遅くなって、大変、申し訳ありませんが、7月末と8月末の基金の経過報告は、以下の通りです。今後ともよろしくお願いします。
核なき世界基金 経過報告
2022年7月末まで(2022.8.1現在)
個人 | 322名 | 4,629,652円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 13,000円 |
法人 | 48団体 | 2,472,100円 | |
非会員 | 521名 | 5,643,557円 | |
匿名 | 15名 | 146,000円 | |
合計(累計総額) | 910名 | 12,904,309円 |
支援総数 | 第1~第25号 |
支援総額 | 5,630,000円 |
核なき世界基金 経過報告
2022年5月末まで(2022.9.6現在)
個人 | 323名 | 4,688,152円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 13,000円 |
法人 | 48団体 | 2,322,100円 | |
非会員 | 519名 | 5,577,600円 | |
匿名 | 15名 | 146,000円 | |
合計(累計総額) | 918名 | 13,208,296円 |
支援総数 | 第1~第29号 |
支援総額 | 8,406,650円 |
2022年9月8日
核被害者支援に関する提言活動の報告 2022/09/03
核なき世界基金は、核兵器禁止条約の批准拡大を支援することと共に、「世界の核兵器由来の放射能被害者の支援と放射能汚染からの環境回復の支援」を主要な目的に掲げています。核兵器禁止条約は第6条で核兵器の使用・実験の被害者への援助と核実験等で汚染された環境の回復を締約国の義務として定め、第7条でそのための国際協力を定めています。これらの条項の確かな実施に向けて、当基金では2021年10月30日、創設1周年記念行事としてワークショップ「世界のヒバクシャとともに―支援のあり方を考える」を長崎で開催しました。
このワークショップでの議論も踏まえて、核兵器禁止条約第1回締約国会議に対して核被害者援助と環境回復に関する日本の市民社会からの提言を出そうと、専門家や非政府組織(NGO)関係者ら13名が集まり、2021年12月から2022年5月にかけて議論と作業を重ねました。
その結果、5月末に「核兵器禁止条約第6・7条に関する日本の市民社会からの提言――第1回締約国会議に向けて」がまとめられました。
提言は、広島・長崎での原爆被害、ビキニ水爆実験による「第五福竜丸」など漁船の被災、さらには福島の原発事故の経験などを踏まえ、「放射線による被害は生涯にわたり続く」ことや「核被害は意図的に隠されてきた」といった核被害の特筆すべき特徴を述べています。そして、世界の核被害者援助制度の現状を概観し、必要な援助と国際協力のあり方を論じています。その上で、核被害者援助に関する議論の中心に被害者自身がいなければならないことや、「誰一人取り残さない」援助をめざすべきこと、さらに、核兵器の使用・実験を行った国の情報開示責任、核被害に関する教育の普及、国際協力への市民社会の参加、常設機関や信託基金の設置、核被害地への訪問など、10項目の勧告をしています。
この提言のとりまとめに参加したのは、以下の13名の方々です。(うち、※は当基金の運営委員。)この提言には、5月31日までに227の団体・個人が賛同を表明しています。
- 嘉指信雄(核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)運営委員)
- 川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN 国際運営委員)※
- 川野徳幸(広島大学平和センター長)
- 竹峰誠一郎(明星大学教授)
- 朝長万左男(日本赤十字社長崎原爆病院名誉院長)※
- 平林今日子(京都大学特定講師)
- 振津かつみ(医師、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
- 松村真澄(ピースボート国際コーディネーター)
- 宮崎園子(ジャーナリスト)
- 宮本ゆき(デュポール大学教授)
- 山口響(長崎の証言の会)
- 山田寿則(明治大学講師、国際反核法律家協会理事)
- 渡部朋子(NPO法人 ANT-Hiroshima 理事長)※
- ※核なき世界基金運営委員
提言は英訳され、その全文は冊子にまとめられて、オーストリア・ウィーンでの核兵器禁止条約第1回締約国会議(6月21~23日)とそれに先立つ核兵器の非人道性に関する国際会議およびNGOフォーラムで配布されました。締約国会議には、NGOによる公式提出文書の1つ(TPNW/MSP/2022/NGO/27)として、核兵器廃絶日本NGO連絡会から提出されました。
提言の英訳を担当したアナリス・ガイスバートさんは、ウィーンの一連の会議に参加し、この提言の普及につとめました。締約国会議の中では、核被害者援助と環境回復に関する議題の中でのNGO発言として、ピースボートのメリ・ジョイスさんがこの提言について紹介しました。
当基金では、この提言の翻訳、冊子制作・印刷、ウィーンでの配布のための渡航と運搬を支援しました。
核兵器禁止条約の第1回締約国会議では、核被害者援助と環境回復のための会期間ワーキンググループの設置や、このテーマを含む科学者・専門家が集う科学的諮問グループの設置などが決まりました。第2回締約国会議は2023年11月にニューヨークで開催されることが決まりました。
当基金では、第1回締約国会議の成果を生かして、第2回締約国会議そしてその後に確実につなげていくために、一連の活動の支援をしてまいります。
6月2日に日本のメディアを対象にこの提言を発表するオンライン記者会見が行われ、その様子が、以下の通り、広く報道されました。
- 2022/06/02 NHK ”核の被害者救済に国際社会が協力を” 締約国会議で提言へ
- 2022/06/02 毎日新聞 核兵器禁止条約締約国に被爆者への援助要請 NGOなどが提言 https://mainichi.jp/articles/20220602/k00/00m/040/226000c
- 2022/06/03 毎日新聞 NGO関係者ら、被害者援助提言 核禁条約会議を前にhttps://mainichi.jp/articles/20220603/ddm/012/040/053000c
- 2022/06/03 朝日新聞 核禁条約締約国会議に向け、被爆者や専門家が核被害者援助を提言 https://digital.asahi.com/articles/ASQ627KBYQ62TOLB00T.html
- 2022/06/03 長崎新聞 核被害調査や救済基金設置を 日本のNGOや研究者ら核禁会議へ提言 https://nordot.app/905277256734064640?c=39546741839462401
- 2022/06/03 中国新聞 [核兵器禁止条約 第1回締約国会議] 核被害者 残さず援助をNGO代表者らが提言策定 https://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=120007
川崎哲 核なき世界基金運営委員 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員
関連リンク
- 提言・日本語版(核兵器廃絶日本NGO連絡会)https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/2022/06/01/tpnwa6-7jp/
- 提言・英語版(NGOピースボート)https://peaceboat.org/english/news/TPNW1MSP-JP
- 核兵器禁止条約第1回締約国会議に提出された英語短縮版https://documents.unoda.org/wp-content/uploads/2022/06/TPNW.MSP_.2022.NGO_.27.pdf
広島大学平和センター英語オンラインジャーナル刊行 2022/06/23
支援者の皆様へ
広島大学平和センターの英語オンライン・ジャーナルとして、以下の論文集が刊行されています。
「核兵器禁止条約(TPNW)」の第6・7条に関する今後の支援のあり方を構築していくために、幅広く活用されることを期待しています。
CPHU Research Report Series No.35: Investigation on Compensation Measures for the Nuclear Victims/Survivors around the World: in Light of the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons (The Center for Peace, Hiroshima University, 2022)
https://nuclear-justice.net/1106/
2022年6月23日
2022年5月末までの経過報告 2022/06/23
支援者の皆様へ
2022年5月末までの経過報告です。「核兵器禁止条約(TPNW)」の第1回締約国会議(2022年6月21日~23日)を受けて公表される「ウイーン行動計画」の進展のために、本基金が少しでもお役に立てますように、皆様とともにさらに支援の輪を広げて行きたいと思います。今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
核なき世界基金 経過報告
2022年5月末まで(2022.6.1現在)
個人 | 320名 | 4,513,652円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 13,000円 |
法人 | 47団体 | 2,322,100円 | |
非会員 | 519名 | 5,561,557円 | |
匿名 | 14名 | 145,000円 | |
合計(累計総額) | 904名 | 12,555,309円 |
支援総数 | 第1~第21号 |
支援総額 | 5,450,000円 |
2022年6月23日
核兵器禁止条約の第6・7条に関する日本市民社会からの提言 2022/06/23
支援者の皆様へ
オーストリアのウイーンで6月21日の午後から開催されていた「核兵器禁止条約(TPNW)」の第1回締約国会議が、本日23日で、閉幕いたします。
この締約国会議に向けて作成された「核兵器禁止条約の第6・7条に関する日本市民社会からの提言」をご紹介いたします。この提言の作成と発表のために、本基金からも支援を行いました(提言書18頁参照)。
なお、英語版は、https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/2022/06/01/tpnwa6-7jp/に掲載されています。
締約国会議の結果を受けて公表される予定の「ウイーン行動計画」を向けて、本基金に可能な支援を検討して行きたいと思います。改めて、皆様のご理解とご支援に対して、心より感謝申し上げます。
Toward a Nuclear-Free Future! 2022/06/13
支援者の皆様へ
核兵器禁止条約の第1回締約国会議が、オーストリアのウィーンで、2022年6月21日~23日に開催されます。この会議中に配付されるチラシ(4枚セット)が、本基金の支援で作成されましたので、知らせいたします。ご自由にダウンロードしプリントして、日本国内外を問わず、どんな機会ににおいても配布していただいて結構です。
A four-page flyer made to be distributed at the 1st Meeting of State-Parties to TPNW (Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons). Please feel free to download, print, and distribute it on any occasion in Japan or abroad.
2021年度収支決算報告 2022/04/20
支援者の皆様へ
新年度がスタートしました。
この2022年度も、皆さんとともに、核兵器のない世界の実現のための諸活動を支援して行きたいと思います。2021年度の決算と2022年度の予算が確定しましたので、ご報告申し上げます。
今年度は、核兵器禁止条約の締約国会議と、核拡散防止条約の再検討会議が、それぞれ開催される予定です。これらの会議の支援のために、本年度の予算を充てるために、今年度は、支援申請の公募を実施しないことになりました。皆さんのご理解をよろしくお願いいたします。
ロシア軍によるウクライナ侵攻の戦争の停戦交渉が難航しているようです。
皆さんとともに、一日も早く対話による戦争の終結を願っています。
被爆者証言の世界化ネットワーク(NET-GTAS)への助成金の用途報告書 2022/04/18
支援者の皆様へ
昨年一月に「核なき世界基金」より戴きました助成金45万円は、誠に有難く、私共NET-GTASの基本理念に従って有効に活用させて戴きました。大変、遅くなりましたが、その用途に就いて、報告させて戴きます。お蔭様で、海外に向けて、英語、スペイン語、アラビア語にて、被爆者の声を届けることが出来ました。これらの各国語訳に就きましては、私共のサイトから発信するのみならず、その後も、Facebook、Twitter、Instgram他のSNSを駆使して、広く海外に伝える努力を続けています。
(1)ロゴマーク作成に係る支出
ロゴマーク作成に際しては、懸賞金5万円で、一般からの作品を募集致しました。募集期間は、2020年12月1日~2021年1月末日までと設定致しました。しかし、当初、応募が必ずしも活発ではありませんでしたので、2021年1月7日より懸賞金を増額し、採用作品に10万円、佳作作品5点に各1万円を贈ると、改定致しました。結果、2021年1月末日までに、合計47名から71作品の応募がありました。総じて質の高いものでした。事務局員が集まり作品審査を数次に亙り繰り返した結果、当NET-GTASのブログサイトで公表致しました通り、一作品が採用となりました。採用作品に賞金10万円、佳作5件に各賞金1万円、総計15万円が授与されました。
以上の経緯の詳細に就きましては、当NET-GTASのブログサイトにて報告されております。また、採用決定作品もアップしてあります。
NET-GTASブログサイトのURL https://netgtas.com/
採用決定作品のURL https://netgtas.com/2021/04/03/netgataslogo/
(2)各種被爆者証言資料の翻訳に係る支出
当NET-GTASの運営する海外向けサイトSurvivors-storiesに於いて、以下の10翻訳作品の制作を計画し、各翻訳に就いての基準を設けて、翻訳担当者に各外国語への翻訳に対する謝礼を支払いました。但し、財政的な理由により、一件の翻訳に就いてその量に関らず、5万円を最高限度とするという条件を付しました。
作品1 梶矢文昭氏被爆証言字幕作成
授業成果としては完了していますが、作品としては未完成です。本作品は、京都外国語大学 坂本季詩雄 教授( k_sakamo@kufs.ac.jp )が、授業の中での取り組みとして、制作されました。授業終了後に、ネイティブの先生との検討作業が入るため、作品の完成は、2022年4月以降になる予定です。従って、謝礼も、それ以後に支払われます。謝礼37,200円(この金額は、従来より担当して戴いてきた国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の報酬基準に合わせたものです。)
作品2 坪井直氏インタビュー
スペイン語訳 https://survivors-stories.com/sp/tuboi0/
謝礼 49,757円
作品3 坪井直氏インタビュー
アラビア語訳 https://survivors-stories.com/ar/tsuboi-ar/
謝礼 49,757円
作品4 永野博明氏絵本
アラビア語訳 https://survivors-stories.com/ar/anohikara-ar/
謝礼 32,144円
作品5 花垣ルミ氏 紙芝居
英語訳 https://survivors-stories.com/grandmas-doll/
謝礼 18,608円
作品6 花垣ルミ氏 紙芝居
スペイン語訳 https://survivors-stories.com/sp/151-2/
謝礼 18,608円
作品7 花垣ルミ氏 紙芝居
アラビア語訳 https://survivors-stories.com/ar/gdarabic/
謝礼 18,608円
作品8 松本秀子氏 体験記
英語訳 https://survivors-stories.com/my-atomic-bomb-experience/
謝礼 50,000円 (上限制限)
作品9 松本秀子氏 体験記
スペイン語訳 https://survivors-stories.com/sp/mi-experiencia-de-la-bomba-atomica/
謝礼 50,000円 (上限制限)
作品10 松本秀子氏 体験記
アラビア語訳 https://survivors-stories.com/ar/192-2/
謝礼 50,000円 (上限制限)
尚、作品8、9、10は、ファイル1、2、3、4のうち、松本秀子氏の体験証言部分ファイル2、3は、既に公開致しておりますが、他の方々が多数登場するファイル1、4は、全員の承認を得る作業に手間取り、現在、公開を控えている段階です。翻訳自体は総て完了致しております。
(1)(2)の支出合計 487,481円(-37,481円)
尚、計算上は、(1)(2)の合計が当初計画の45万円を37,481円上回っていますが、支出超過分は、私共の手持ち資金から補填いたしました。。
以上
2022年4月9日
被爆者証言の世界化ネットワーク(NET-GTAS)代表 早瀬明
2021年度の支援事業(第6号~第21号)と経過報告(2022年3月末まで)2022/04/07
支援者の皆様へ
2022年度(基金第3期)がスタートしました。2021年度(基金第2期)にいただいた皆様からのご支援に、心より感謝申し上げます。
2021年度の支援事業の要約と、2021年度末の基金の経過報告です。
【2021年度の支援事業】
第6号 50万円 核兵器廃絶NGO連絡会(2021年8月12日)
第7号 15万円 KNOW NUKES TOKYO(2021年8月26日)
第8号 10万円 みんなで伝え合おう~ヒロシマ・ナガサキ~広島の会(2021年10月25日)
第9号 20万円 長崎ホープツーリズム(2021年10月26日)
第10号 30万円 「核のない未来を!」英語版刊行プロジェクト(2021年10月27日)
第11号 12万円 被爆体験を継承する会(2021年11月18日)
第12号 23万円 核兵器の廃絶をめざす日本法律家協会(2021年10月27日)
第13号 20万円 9日の会(2021年11月2日)
第14号 20万円 被爆証言全国キャンペーン(2021年11月2日)
第15号 15万円 歌島舎(2021年11月2日)
第16号 15万円 広島YMCA(2021年11月2日)
第17号 30万円 核戦争防止国際医師会議「広島のおばあちゃん」(2021年11月2日)
第18号 20万円 「世界核被害者フォーラム2021」(2021年11月29日)
第19号 50万円 日本原水爆被害者団体協議会(2022年1月11日)
第20号 10万円 広島被爆者7団体(2022年2月16日)
第21号 10万円 長崎原爆被災者協議会(2022年3月28日)
以上、2021年度の支援事業16件の総額 350万円
核なき世界基金 経過報告
2022年3月末まで(2022.4.6現在)
個人 | 318名 | 4,344,652円 | |
会員 | 学生 | 4名 | 13,000円 |
法人 | 47団体 | 2,322,100円 | |
非会員 | 512名 | 5,486,687円 | |
匿名 | 14名 | 145,000円 | |
合計(累計総額) | 895名 | 12,311,439円 |
支援総数 | 第1~第21号 |
支援総額 | 5,450,000円 |
皆様とともに、ウクライナにおける戦争の一日も早い終結と、決して核兵器の使用がなされないことを祈りつつ、新年度の活動に取り組んで行きたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
2022年4月7日